DVD 輸入盤

交響曲第6番『悲劇的』 シャイー&ゲヴァントハウス管弦楽団

マーラー(1860-1911)

基本情報

ジャンル
:
カタログNo
:
ACC20268DVD
組み枚数
:
1
レーベル
:
:
Europe
画面サイズ
:
ワイドスクリーン
:
カラー
フォーマット
:
DVD
その他
:
輸入盤

商品説明


シャイー&ゲヴァントハウス管のマーラー・シリーズ
ハンマー打撃にカウベル、ヘルデングロッケン
みどころ&聴きどころ満載の『悲劇的』


ライプツィヒ出身で現代アートの第一人者ネオ・ラウフ[1960-]による絵画をあしらったジャケット・デザインもおなじみとなりつつある、リッカルド・シャイー指揮ゲヴァントハウス管弦楽団によるマーラーの交響曲シリーズの最新映像。第6交響曲は2012年9月にゲヴァントハウスでおこなわれたコンサートの模様をライヴ収録したもので、シャイーが首席指揮者時代にコンセルトヘボウ管弦楽団とともに完成させた交響曲全集録音では、第6番はシリーズ初期にあたる1989年10月のセッション録音でしたので、このたびのライヴ映像作品はおよそ23年ぶりの再録ということになります。
 ゲヴァントハウス管弦楽団初のマーラー全集完成にも期待をつなぐ当シリーズですが、ここでシャイー指揮の第6交響曲新旧比較における明確な相違として、中間2楽章の配置の問題があります。ゲヴァントハウス管との2012年ライヴでは、第2楽章アンダンテ、第3楽章スケルツォの配置を採用しているのに対して、1989年のコンセルトヘボウ管とのセッション録音では、これとは逆に第2楽章がスケルツォ、第3楽章がアンダンテとなっていました。このあたり、いずれ劣らず特色ある名門オーケストラのサウンドカラーの違いも聴きどころですが、ここに至るシャイーの心境の変化はたいへん興味深いところといえそうです。
 シャイーといえば今年2013年に、2015年の契約満了を待たずしてゲヴァントハウス管との契約を2020年まで延長されることが発表されました。2005年の第19代カペルマイスター就任以来15年に及ぶ長期のポストをシャイーが約束され、楽団から絶大な支持を集める背景には、なによりこの間の実演、レコーディングの充実の成果がありますが、その一端をここでの演奏内容からもうかがい知ることが出来そうです。
 なお、マーラーが作曲当時にリヒャルト・シュぺヒトに宛てた手紙のフレーズをタイトルに冠したボーナス映像には、国際マーラー協会による第6交響曲1998年改訂版の校訂に携わったクービクを迎えてシャイーがおこなったパネル・ディスカッションの模様を収録しています。(キングインターナショナル)

【収録情報】
・マーラー:交響曲第6番イ短調『悲劇的』[83:37]
 I. 22:35 / II. 14:46 / III. 11:56 / IV. 34:20

 ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管弦楽団
 リッカルド・シャイー(指揮)

 収録時期:2012年9月6,7,9日
 収録場所:ライプツィヒ、ゲヴァントハウス(ライヴ)

・特典映像:「ぼくの第6番は、謎を突き付けるだろう」〜リッカルド・シャイーとラインホルト・クービクとによるパネル・ディスカッション
 字幕:独・英・仏

 収録時間:本編86分25秒、特典18分26秒
 画面:カラー、16:9、Full HD
 音声:ドルビー・デジタル5.1、DTS5.1、PCMステレオ
 NTSC
 Region All

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アバド、シノーポリからルイージ、パッパー...

投稿日:2013/11/11 (月)

アバド、シノーポリからルイージ、パッパーノまでイタリア人指揮者の振る6番には一貫して好意的な私だが、残念ながら「シャイー/コンセルトヘボウだけは例外」と付け加えねばならなかった。しかし、このディスクで印象一変。これは実に素晴らしい、最高水準の演奏だ。まず明らかに遅すぎた第1楽章の基本テンポが速くなった。シャイー本人はメンゲルベルクによるメトロノーム数値の書き込みに縛られていたと語っているが、第1楽章とスケルツォの順番が離された結果、両楽章のテンポの対比を狙う必要がなくなったのも大きな理由だろう。ついでにスケルツォ主部のテンポもさらに速くなり、オペラ指揮者の得意とするテンポ変化による迫力更新を有効に使えるようになった。たとえば、第1楽章なら両主題の間の経過部で遅くして、アルマの主題でまた速くなる。スケルツォではトリオで遅くなり、主部に戻る前に少しずつ速くなる。終楽章は基本テンポを少し遅めに設定し、ここぞという所で加速する。両ヴァイオリンを対向配置にし、ぐるっと回ってコントラバスが第一ヴァイオリンの後ろというドイツ伝統の楽器配置。ホルン8、トランペット6以下、ステージを埋めつくす大オーケストラを眺めるだけでも壮観だが、カメラワークが的確で、ハンマーストロークはもとより、管楽器のベルアップ、3人の奏者によるシンバル同時打ちまで見どころが余さずとらえられている。 なお、マーラー全集の編集主幹ラインホルト・クービクを迎えてのパネル・ディスカッションはそれなりに面白いが、中間楽章の順番については「過去数十年の誤りを正した」と言わんばかりのクービクの自慢話に終始しているのは不快。これは作曲家マーラーの最初のアイデアと指揮者マーラーの現実的な判断のどちらを重んじるかという趣味の問題であって、楽章順に関してはどちらもあり、スケルツォ/アンダンテも「間違い」どころか、十分に正当というのが私の考えだ。

村井 翔 さん | 愛知県 | 不明

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人物・団体紹介

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マーラー(1860-1911)

1860年:オーストリア領ボヘミア、イーグラウ近郊のカリシュト村で、グスタフ・マーラー誕生。 1875年:ウィーン楽友協会音楽院に入学。 1877年:ウィーン大学にてアントン・ブルックナーの対位法の講義を受講。 1883年:カッセル王立劇場の副指揮者に就任。 1885年:『さすらう若人の歌』を完成。プラハのドイツ劇場の

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